神秘的に輝く月、あなたも一度は惹きつけられたことがあるでしょう。月は毎日、昇っては私たちに夜をもたらします。そして潮の流れをコントロールしながら地球の周りを約29.5日かけて回り、私たちの地球やエネルギーフィールド、健康面に影響を与えます。月の満ち欠けがもつ４つのサイクルと強力なエネルギーに、あなたの人生をうまく同調させれば最大限のパフォーマンス力を自身からひきだすのに役立ちます。
目次
１．はじめに
２．月の満ち欠けが持つ４つのスピリチュアルフェーズ(月齢)
第１フェーズ(新月 New Moon)：新たな始まり
第２フェーズ：(上弦の月 Waxing Moon)行動の時
第３フェーズ：(満月 Moon)：完成
第４フェーズ：(下弦の月 Waning Moon)：解放の時
３．科学的に解明されつつある月の影響
４．月の満ち欠けの調べ方
５．おわりに
はじめに
現代社会は夜でもネオンがさんさんと降り注ぎ、世界は24時間、絶え間なく押し寄せる目まぐるしいソーシャルメディア社会でもあります。あたかも自身が自然からすでに遠く切り離れている錯覚を起こしがちですが、私たちが生きているこの地球の領域内では、つねに自然のシステムが作動して私たちに何らかの影響を及ぼしています。
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月の満ち欠けを利用して定期的に自分自身をチェックすることは、自身の洞察力を発達させ、より簡単にセルフケア、外へのつながり、自分にとって必要な次のステップを計画する機会を与えてくれ、人生に役立つ豊かな知恵を意識的に与えてくれます。
月の満ち欠けとは、人が辿る誕生、死、輪廻と関係しており、その間の人生の旅路を意味します 。それは種子のサイクルのように、花に成長し、花が咲き、そして死んでいくのです。この月のサイクルの知識を利用し、月のエネルギーに同調する事で、その周期にあった自身の中の最大のパフォーマンス力を効率よくひきだしましょう。
月の満ち欠けが持つ４つのスピリチュアルフェーズ(月齢)
月の満ち欠けがもつ各４つのフェーズには、私たちの人生に周期的に影響を与える独特な視覚的特徴とスピリチュアル的エネルギーがあります。この月の周期的な動きは、私たちの中にある生命のリズムに同調して働きかます。ここでは、月の満ち欠けとそのフェーズごとに持っているスピリチュアル的なエネルギーを、どのように私たちが最大限に活用できるかについて紹介します。
月の満ち欠けが持つ
４つのスピリチュアルフェーズ
第１フェーズ(新月 New Moon)：新たな始まり
第１フェーズ
新月
第１フェーズの新月は、月の光が最も弱く暗くなるときです。ここから2週間かけて満月に向けて徐々に力をつけていきます。新月の時期は、より内省的に自分自身と向き合う時間であり、未来に向けて種を蒔くような新しい始まりを表します。
新月のフェーズでは、今月の目標を明確にしたり、新しいプロジェクトを始めたり、前の新月からの自分の成長を確認するのに適した時期です。また、これから新しいものを迎え入れるために、もう役に立たないものを手放し、解放するのにも適しています。特にこの時期は、立ち止まって考えたり、自身の最も深い欲求と心からの願いを模索しましょう。
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心の中にあるものを、さぁ探求してみてください。「今、私の人生で最も前進させたいことは何か？人間関係、仕事、そして自分自身はどうありたいのか？」と自問してみてください。これらの質問に答えることで、月のサイクルを通して、どこに自身のエネルギーを優先して費やすべきかの方向性の洞察力を発見することができる期間です。
<新月フェーズに、おススメする行動>
・デトックス (ハーブティーや、お香を炊く、バスタイムで不要な老廃物の除去)
・今月の目標を明確にする。
・アファメーション
・自身の最も深い欲求と心からの願いを模索する。
太陽のエネルギーは行動の力です。月のエネルギーは精神性や内面性の力だと言われています。両者の外と内のエネルギーが重なり同調しあう新月のフェーズでは強くあなた意思のエネルギーを働かせることができます。
第２フェーズ：(上弦の月 Waxing Moon)行動の時
第２フェーズ
行動の時
第２フェーズの上弦の月は、月の光が徐々に拡大して成長し始める時期です。太陽の光を受けて月が徐々に成長し始めるこの時期は、新月のフェーズで明らかになった心からの願望や目標に向かって行動を起こすことに時間を費やすのがベストです。新しいアイデアや、新しい人との出会いをサポートするエネルギーが拡大していきます。
上弦の月のエネルギーは、あなたが設定した目標や意図を明確にし起動させる燃料としての役割を果たします。命を吹き込むように、新月に植えた種の芽が成長していきます。上弦の月は、モチベーションを高め、構築するものにコミットするのに適した時期です。
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上弦の月のフェーズでは運動する時間を作り、いつも以上に体を動かしましょう。（徐々に急ぎすぎないよう気をつけてください）自分の目標や意図を紙に書いて何に向かって努力しているかを常に思い出すようにしましょう。上弦の月のエネルギーは自分自身にコミットした意図を活気づけます。
満月に向かって月が進むにつれ、目標を達成するための現実的な日々のステップを率直に見つめて行動してください。
<上弦の月フェーズでおススメする行動>
・心からの願望や目標に向かって新しいことをスタートさせる。
・ヨガや軽めのジョギング
・目標や意図をメモ帳に書いて日々のステップを見つめなおす。
太陽の反射で月がじょじょに成長し始めるように見える上弦の月の期間は行動を起こし、新月の期間に発見した心からの欲求や目標に向かって行動することに専念しましょう。
第３フェーズ：(満月 Moon)：完成
第３フェーズ
完成
第３フェーズの満月は、太陽が月全体を照らすことで、月が最も美しく輝きエネルギーが最高潮に満ちる状態になる時期です。この時期は、完成、豊穣、豊かさ、変化を表し、新月の種がいよいよ花開くときです。また、この時期の月は太陽と正反対に位置しているため、摩擦や極性、より強い感情的なエネルギーが発生する時期でもあります。
満月フェーズでは、すべてのものが完全に照らされている状態なので、自分にとって何がうまくいっているのか、あるいはうまくいっていないのか、その全領域を明確に見つめるのに適した時期でもあります。この高いエネルギーに伴い、一致しなくなったものを解放しましょう。そうすることで、次なる月のフェーズへ移る準備が整います。
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満月の期間は、リラックスしてお風呂に入ったり、自然界とふれあい宇宙の流れに身を任せ波動を調整したり、気分転換に気の合う友達と一緒にパーティーをしたりと、その月で費やしたすべての努力の報酬を心と身体の両方で享受して、あなたがしたすべてのことに喜びを感じる時です。
<満月フェーズでおススメする行動>
・役に立たない習慣をやめる。
・精神、肉体の癒しに集中する。(マッサージを受けたり、気分転換のハイキングに出かける)
・感情的に振り回されず、対人関係の過去の問題や揉め事を捨てて人間関係に進化と成長を促す。
満月の下では、自分が変わろうとすれば、新たな次のスタートを切りだすことができます。
第４フェーズ：(下弦の月 Waning Moon)：解放の時
第４フェーズ
解放の時
第4フェーズの下弦の月は、光が減少し始めることを意味し、計画や行動のペースを落としていきましょう。欠けていく月の期間は、断捨離、減少、浄化、治癒、章の終了、撤退、休息の時期です。常に忙しく動き回っている人は、意識的に一時停止する時間を確保しなければならないかもしれません。
下弦の月の期間では、再び新月に向かって進む間に、新しい種を植えたり、育てなければならないものを世話する準備をするタイミングであるために、終わりつつあるものを振り返り、熟考するのに適した時期です。この時期は、何か新しいことをすぐに始めたいという衝動に駆られないようにしましょう。
この期間は「衰退」とも呼ばれています。これはかつて拡大していたエネルギーが減少し始め、小さくなっていくためです。そのため、あなたの目的に適さなくなったもの、手放したいもの、解放したいもの、終わらせたいものを手放すのに最適な期間です。
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下弦の月では、休息に集中するチャンスです。行動することと同様に、休むことも大切です。休息時間を利用して、自分の計画や戦略を振り返ってみましょう。直前の数週間にどれだけのことを成し遂げたか（あるいは成し遂げられなかったか）に関わらず、今の自分の立場を受け入れてください。
そして感謝しましょう。一夜にして人生が変わらなくても、飛躍的に成長しなくても、それはそれでいいのです。あなたはまだ多くのことを成し遂げている最中であり、今はその過程を認める価値があります。
<下弦の月フェーズでおススメする行動>
・休息(アロマテラピー、瞑想)
・内省(本を読んだり、フィーリング音楽を聴く。心の声に耳をかたむける時間を作る。)
・デトックス(部屋の掃除、整理整頓。ハーブティーで心や体に抱えためこんだ毒素を排出する。)
下弦の月の期間に、「この１か月の月齢サイクルでこれまでに学んだことは何だったろうか？そして、次なる新たなサイクルでは何を変えてみようか？」と今一度、自分自身に問いかけてみてください
科学的に解明されつつある月の影響
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月の影響は、古代文明の伝説や神話にまでさかのぼります。人々は月が人間の行動に影響を与えると強く信じてきました。”lunacy(ルナシー)”という言葉は、「狂気(moonstruck)」という意味のラテン語「lunaticus」に由来しています。ギリシャの哲学者アリストテレスやローマの博物学者プリニウスは、狂気やてんかんは月が原因であると考えていました。
また、妊娠中の女性は満月の日に出産しやすいと噂されていますが、実際のところ、現代科学で月の満ち欠けによる出産記録を振り返ってみても、確かな科学的根拠は一貫していませんでした。こうして科学や研究者によって月を取り巻く多くの古い迷信や神話のいくつは暴かれてきましたが、それでも根強い迷信はなお続いています。では実際に科学的に現在、解明されつつある月に関する実際の影響をいくつか紹介します。
１．月経は、月の周期に影響されている可能性があります。
(米)クリスティアン・ノースラップ医学博士によると、新月の時期には排卵率と受胎率が低下し、ほとんどの女性が月経出血を開始します。月が体液の流れに影響を与えることから、女性の月経周期にも相関性があるとされています。生物学的なサイクルや感情的なリズムは、月や潮の満ち引きと関係しているという研究もあります。これは、月や潮が私たちの体の電磁場に影響を与え、生理的プロセスに影響を与えるからです。
月が完全には見えない暗闇の期間や、潮の流れに影響を与えない期間があるように、月経周期も同じようなパターンがあります。月経前と月経中は、エネルギーや意欲が低下し、やる気が出ない状態になります。月の満ち欠けのサイクルを学んでおくことは女性の健康に有益な知恵を与えてくれます。
２．月の影響により重力が抑制され始めると社会的緊張をもたらす。
米国立刑事司法参照局が出版した、「月の影響-生物学的潮汐と人間の感情」には人間の行動に関する広範囲なデータの分析が示されています。月の天文学的調べでは、月の影響によって重力が抑制されると、社会的な緊張や不調和、奇妙な結果をもたらすことが正確に示されています。
また別の研究では、米フロリダ州の警察記録の5年間のデータを調べたところ、満月の前後に殺人や暴行の事件が増加していることがわかりました。
３．月は私たちの睡眠パターンに影響を与える可能性があります。
数年前に、月の満ち欠けが人間の睡眠に影響を与えることを明確に示す研究結果が発表されました。ほとんどの睡眠研究で、研究の被験者は月の位相や時間の合図を意識していないのにもかかわらず、何らかの影響がみうけられました。これは月のリズムが人間の睡眠構造を何らか調節できるという最初の信頼できる証拠です。
最近の研究によると、満月の前後は睡眠時間が短くなり、他の月齢の時よりも眠りが浅くなることがわかっています。スイスで行われた研究では、被験者の睡眠中の脳のパターン、眼球運動、ホルモンの分泌などをモニターしました。
その結果、深い眠りに関係する脳の活動が30％低下し、メラトニン（光に反応するホルモンで、自然な睡眠と覚醒のサイクルをコントロールする働きがある）の量も減少していることがわかりました。満月の前後では、参加者が眠りにつくまでに5分多くかかることがわかりました。また、ほとんどの被験者が、満月の日には異常に疲れやすくなると報告しています。
月の満ち欠けの調べ方
「月」「月齢」「満ち欠け」などのキーワードでインターネットで検索しましょう。また、スマホのアプリでも「月齢カレンダー」で検索することで調べることが出来ます。
現代の慌ただしい生活の外にある見失いがちな、基本のリズムや軸となる自然サイクルとつながる方法として月の満ち欠けが持つエネルギーに目を向けることは、自分の周りで何らか変化が起こっていても、自身を見失うことなく基礎を構築し自身のニーズと内面的にうまく向き合うことができます。
おわりに
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現代科学では結局のところ、古代からの続く月の神話のいくつかが真実味を保持していると証明したにすぎないことも示しています。ですから自分の心と体に耳を傾け、月の周期に従うことはあなたに自然のリズムが流れ、あなたが必要とする休息や充電ができるようになるのです。ぜひ、この月のサイクルがもつパワーを最大限利用して、よりよい人生のエネルギー活力として役立ててください。
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